コラム
萩原印刷メルマガ
Webだけではないリアルマーケティングとの連携(2017年1月30日配信)
クロスメディア部
◎ コラム ◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Webだけではないリアルマーケティングとの連携
—————————————————————————-
最近、「Webマーケティング」という言葉をよく耳にします。
積極的に取り組む企業が非常に増えており、
むしろ「マーケティングは、Webなしには考えられない」
という時代になっています。
Webマーケティングでは、文字どおり「Web」だけが注目されがちですが、
実はリアル(実店舗や紙媒体、実際の体験など)からの誘導を行うことで、
さらに効果が高まります。
多くのユーザーと複数の接点(場所や媒体など)を持ち、
Webサイトに誘導することで、アクセス解析で参照元を確認したり、
どの地域からのアクセスが多いのか、どのページに多く着地しているのか、
年齢や性別はどのような分布なのかがわかり、
Webだけ、リアルだけではできない分析が可能になります。
Webとリアル両方の施策をトータルで考え、
組み合わせや連携の仕方を決め、実施していくことを、
特に物販の世界では「オムニチャネル」といいます。
物販ではない業界でも、今後ますます、
Webとリアルの連携が必要となってくるでしょう。
————————————————————————-
□ リアルとの連携方法を「紙→Web」と「Web→紙」で考える
————————————————————————-
では、Webではないところで、消費者はどのように情報と接するのか。
代表例としては、以下の媒体やコンテンツがあるでしょう。
・実店舗(書店、スーパー、コンビニ、ショッピングモールなど)
・書籍、雑誌などの紙媒体
・新聞、チラシなどの紙媒体
・看板などの屋外・屋内広告
・電車、バスなどの交通広告
・テレビ、ラジオなどのマスメディア
いわば、人が行き交うところ、人の目に触れるところすべてが接触点です。
中でも、Webサイトは紙媒体と連携させることが
もっとも容易といってよいでしょう。
紙媒体には上記のほか、チラシ、パンフレット、名刺、封筒など、
さまざまなものがあります。
Webサイトが得意なこと、紙媒体が得意なことの両面から、
効果的な施策を組み立てることが大切です。
まず、消費者に行動をうながすには、次の2つのアプローチがあります。
1)紙→Web型
紙媒体に触れたユーザーをWebへ誘導する方法。
たとえば、書籍発売告知のためのチラシやパンフレット、
新聞広告などからWebに誘導するなど。
2)Web→紙型
Webに訪れたユーザーを紙に誘導する方法。
書籍の特設サイト(ランディングページ/LP)で、
書籍を実際に手にしてもらうまでを支援するなど、
では、両方のアプローチについて、具体的に考えてみます。
————————————————————————-
1)紙→Web型(紙媒体に触れたユーザーをWebへ誘導する)
————————————————————————-
チラシやパンフレットを消費者に届けるには、たとえば
・イベントやセミナーなどで配布する
・書店で袋に同梱してもらう
・お店で平置きや棚置きのものを手にとってもらう
といった方法があります。
実際に手にとったユーザーの中には、
より詳しい情報が知りたい人もいるでしょう。
また、提供側としても、チラシやパンフレットには載せきれなかった
情報を知ってもらいたい、という気持ちがあるはずです。
紙媒体からWebサイトに誘導するには、
・QRコードを掲載する
・URLを掲載する(続きはWebで)
・検索をうながす(○○で検索)
が一般的な方法です。
当然、紙の情報以上に、Webサイトに何らかのコンテンツを
用意していないと、Webに誘導しても意味がありません。
また、紙の情報で興味を抱かなければ、
Webにアクセスしようという気にはなりませんので、
まずは興味を引く情報を掲載し、
そこからWebにしかない情報があることを示すのが大切です。
たとえば、Webでは書籍の一部がお試しで読めたり、
動画や音声などのコンテンツが楽しめたり、といったことです。
紙では表現できない動画や音声は、Webへの誘導に効果的です。
もちろん、チラシやパンフレットだけでなく、
広告でもこのような誘導が可能です。
たとえば「Web限定ムービー」を公開し、
テレビCMなどからWebに誘導する企業が増えています。
消費者としては、わざわざWebにアクセスするのだから、
楽しい情報、役立つ情報がなければ満足しません。
せっかくWebに来たのに残念だ、と思わせない工夫が必要です。
————————————————————————-
2)Web→紙型(Webに訪れたユーザーを紙に誘導する)
————————————————————————-
チラシやパンフレットでその書籍をはじめて知った人、
買おうかどうか迷っている人、買うことを決めている人、
実際に買った人では、ほしい情報に違いがあるでしょう。
したがって、Webには、
・購入を決断してもらうための情報
・購入前や購入後にも楽しめる情報
の2つが必要です。
また、Webならではの拡散力を活かすには、
ソーシャルメディア(FacebookやTwitterなど)を使うことも大切。
私たちの生活を振り返ってもわかるとおり、
消費者をチラシやパンフレットからWebに誘導することは、
実はそう簡単ではありません。
チラシを1万枚配っても、Webへの誘導は100に満たない、
といったケースが、けっして珍しくないのです。
ソーシャルメディアの活用は、人手以外のコストはかかりませんし、
Webへの集客にダイレクトに貢献してくれます。
もうひとつ大切なことは、アクセスした人に、
どのような行動をしてほしいかを、わかりやすく伝えること。
具体的には、
・全国書店で購入できることをしっかりと掲載する
・書籍の購入ボタン(Amazonへのリンクなど)を、
目立つように大きめに置く
・直販会や書店でのイベントなどがある場合は、
告知ページや申し込みページへのリンクを置く
・購入後のユーザーに対しては、
ソーシャルメディアで紹介してもらったり、
Amazonなどの購入サイトでレビューを書いてくれるようにうながす
といったことです。
——————————————————————————-
紙からWeb、Webから紙のどちらも、組み合わせ方、
コンテンツの提供の仕方や見せ方をしっかりと考えましょう。
大切なのは、それぞれを別々に考えるのではなく、
トータルでどのようなユーザー体験を提供するのか、
また、どのように補完し合うのかを考えることです。
また、今回は書籍を例にしましたが、
商品によって最適な連携方法は変わってきます。
工夫を積み重ねて対応していきましょう。
弊社では、このようなことを一緒に考え、
お手伝いをさせていただくことができます。
ぜひお気軽にご相談ください。
▼参考
Webにはないインパクトを発揮するオフラインマーケティング5つの手法
https://innova-jp.com/3251/
▼参考
紙媒体とWebサイトの戦略的な連携方法
https://sooi.co.jp/437/
萩原印刷株式会社 クロスメディア部
Webだけではないリアルマーケティングとの連携
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最近、「Webマーケティング」という言葉をよく耳にします。
積極的に取り組む企業が非常に増えており、
むしろ「マーケティングは、Webなしには考えられない」
という時代になっています。
Webマーケティングでは、文字どおり「Web」だけが注目されがちですが、
実はリアル(実店舗や紙媒体、実際の体験など)からの誘導を行うことで、
さらに効果が高まります。
多くのユーザーと複数の接点(場所や媒体など)を持ち、
Webサイトに誘導することで、アクセス解析で参照元を確認したり、
どの地域からのアクセスが多いのか、どのページに多く着地しているのか、
年齢や性別はどのような分布なのかがわかり、
Webだけ、リアルだけではできない分析が可能になります。
Webとリアル両方の施策をトータルで考え、
組み合わせや連携の仕方を決め、実施していくことを、
特に物販の世界では「オムニチャネル」といいます。
物販ではない業界でも、今後ますます、
Webとリアルの連携が必要となってくるでしょう。
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□ リアルとの連携方法を「紙→Web」と「Web→紙」で考える
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では、Webではないところで、消費者はどのように情報と接するのか。
代表例としては、以下の媒体やコンテンツがあるでしょう。
・実店舗(書店、スーパー、コンビニ、ショッピングモールなど)
・書籍、雑誌などの紙媒体
・新聞、チラシなどの紙媒体
・看板などの屋外・屋内広告
・電車、バスなどの交通広告
・テレビ、ラジオなどのマスメディア
いわば、人が行き交うところ、人の目に触れるところすべてが接触点です。
中でも、Webサイトは紙媒体と連携させることが
もっとも容易といってよいでしょう。
紙媒体には上記のほか、チラシ、パンフレット、名刺、封筒など、
さまざまなものがあります。
Webサイトが得意なこと、紙媒体が得意なことの両面から、
効果的な施策を組み立てることが大切です。
まず、消費者に行動をうながすには、次の2つのアプローチがあります。
1)紙→Web型
紙媒体に触れたユーザーをWebへ誘導する方法。
たとえば、書籍発売告知のためのチラシやパンフレット、
新聞広告などからWebに誘導するなど。
2)Web→紙型
Webに訪れたユーザーを紙に誘導する方法。
書籍の特設サイト(ランディングページ/LP)で、
書籍を実際に手にしてもらうまでを支援するなど、
では、両方のアプローチについて、具体的に考えてみます。
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1)紙→Web型(紙媒体に触れたユーザーをWebへ誘導する)
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チラシやパンフレットを消費者に届けるには、たとえば
・イベントやセミナーなどで配布する
・書店で袋に同梱してもらう
・お店で平置きや棚置きのものを手にとってもらう
といった方法があります。
実際に手にとったユーザーの中には、
より詳しい情報が知りたい人もいるでしょう。
また、提供側としても、チラシやパンフレットには載せきれなかった
情報を知ってもらいたい、という気持ちがあるはずです。
紙媒体からWebサイトに誘導するには、
・QRコードを掲載する
・URLを掲載する(続きはWebで)
・検索をうながす(○○で検索)
が一般的な方法です。
当然、紙の情報以上に、Webサイトに何らかのコンテンツを
用意していないと、Webに誘導しても意味がありません。
また、紙の情報で興味を抱かなければ、
Webにアクセスしようという気にはなりませんので、
まずは興味を引く情報を掲載し、
そこからWebにしかない情報があることを示すのが大切です。
たとえば、Webでは書籍の一部がお試しで読めたり、
動画や音声などのコンテンツが楽しめたり、といったことです。
紙では表現できない動画や音声は、Webへの誘導に効果的です。
もちろん、チラシやパンフレットだけでなく、
広告でもこのような誘導が可能です。
たとえば「Web限定ムービー」を公開し、
テレビCMなどからWebに誘導する企業が増えています。
消費者としては、わざわざWebにアクセスするのだから、
楽しい情報、役立つ情報がなければ満足しません。
せっかくWebに来たのに残念だ、と思わせない工夫が必要です。
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2)Web→紙型(Webに訪れたユーザーを紙に誘導する)
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チラシやパンフレットでその書籍をはじめて知った人、
買おうかどうか迷っている人、買うことを決めている人、
実際に買った人では、ほしい情報に違いがあるでしょう。
したがって、Webには、
・購入を決断してもらうための情報
・購入前や購入後にも楽しめる情報
の2つが必要です。
また、Webならではの拡散力を活かすには、
ソーシャルメディア(FacebookやTwitterなど)を使うことも大切。
私たちの生活を振り返ってもわかるとおり、
消費者をチラシやパンフレットからWebに誘導することは、
実はそう簡単ではありません。
チラシを1万枚配っても、Webへの誘導は100に満たない、
といったケースが、けっして珍しくないのです。
ソーシャルメディアの活用は、人手以外のコストはかかりませんし、
Webへの集客にダイレクトに貢献してくれます。
もうひとつ大切なことは、アクセスした人に、
どのような行動をしてほしいかを、わかりやすく伝えること。
具体的には、
・全国書店で購入できることをしっかりと掲載する
・書籍の購入ボタン(Amazonへのリンクなど)を、
目立つように大きめに置く
・直販会や書店でのイベントなどがある場合は、
告知ページや申し込みページへのリンクを置く
・購入後のユーザーに対しては、
ソーシャルメディアで紹介してもらったり、
Amazonなどの購入サイトでレビューを書いてくれるようにうながす
といったことです。
——————————————————————————-
紙からWeb、Webから紙のどちらも、組み合わせ方、
コンテンツの提供の仕方や見せ方をしっかりと考えましょう。
大切なのは、それぞれを別々に考えるのではなく、
トータルでどのようなユーザー体験を提供するのか、
また、どのように補完し合うのかを考えることです。
また、今回は書籍を例にしましたが、
商品によって最適な連携方法は変わってきます。
工夫を積み重ねて対応していきましょう。
弊社では、このようなことを一緒に考え、
お手伝いをさせていただくことができます。
ぜひお気軽にご相談ください。
▼参考
Webにはないインパクトを発揮するオフラインマーケティング5つの手法
https://innova-jp.com/3251/
▼参考
紙媒体とWebサイトの戦略的な連携方法
https://sooi.co.jp/437/
萩原印刷株式会社 クロスメディア部