コラム
最近のブラウザ事情(2013年2月15日配信)
クロスメディア部
■ コラム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最近のブラウザ事情
~セキュリティ強化とリッチなコンテンツのWebサイトを作るために~
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マルチプラットフォームの新しいブラウザが続々と登場し、
「WindowsだからInternet Explorerだ」
「MacだからSafariだ」
ということがなくなっています。
特に、Google ChromeやFirefoxというブラウザは、
Windows版、Mac版ともに多くの人が利用しています。
スマートフォンでは、Mobile Safari、Android Browserといった
Google Chromeとベースが同じブラウザが搭載されています。
また、これらのブラウザからのアクセスが急速に増えているだけでなく、
各ブラウザのアップデートがますます頻繁になっています。
ブラウザのアップデートを怠ると、
セキュリティに穴があってウィルスに侵入されたり、
悪意のあるスクリプトに乗っ取られたり、ということがありえます。
新しい機能を追加するだけではなく、セキュリティ強化することも、
バージョンアップの大きな目的のひとつです。
古いバージョンのブラウザは、
すでに開発元のサポートが終了している場合があります。
何かあってからでは遅いのです。
@IT「中央省庁もIE6からIE8へ移行を──NISCが推奨」
http://www.atmarkit.co.jp/news/201006/18/nisc.html
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■ IE 6の公式サポートは2014年4月8日に終了
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特に、Internet Explorer 6(IE 6)には要注意。
Windows XPの公式サポートが2014年4月8日に終了するのにともない、
IE 6のセキュリティアップデートも終了します。
有名ポータルサイトの「Yahoo! JAPAN」や動画サイト「YouTube」、
Googleの各種サービスなどは、
すでに2010年中にIE 6のサポートを終了しています。
今年はさらに、IE 7のサポート終了を打ち出す
サイトやサービスが大幅に増える見込みです。
ITmediaニュース「Yahoo! JAPANもIE6サポート終了へ」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/10/news043.html
ITmediaニュース「IE6を永眠させるべき10の理由」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/09/news014.html
IE6→IE8(Internet Explorer6 サポート終了情報)
http://www.24html.com/ie6-ie8/
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■ よりよいWebデザインのためにも、新しいブラウザの利用を
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現在の新しいWeb技術は、古いIEをどんどん切り捨てています。
リッチなビジュアルや動きを実現するために、
「jQuery」というJavaScriptライブラリを使っているサイトが多く、
むしろ、使わないサイトの方が少数になっています。
jQueryの新バージョン2.0では、IE 6/7/8のサポートを廃止したりと、
今後はリッチなコンテンツが動かないということもありえます。
jQueryの利用率はWebサイト全体の55%
http://www.publickey1.jp/blog/13/jqueryweb55w3techs.html
IE 6/7/8のサポートを廃止したjQuery 2.0(ベータ版)の登場
http://www.publickey1.jp/blog/13/jquery_20_jquery_19.html
古くてもいい、ホームページが見れればいいと思っている方も、
前述のとおり、セキュリティに問題があることを忘れてはいけません。
新しいウィルスは古いブラウザ、アップデートしていないブラウザの
穴(セキュリティホール)を狙って攻撃してくるのですから。
萩原印刷では、セキュリティ強化のためにも、
新しい技術を使ったWebサイトやWebサービスを作るためにも、
最新のブラウザの利用をおすすめしています。