コラム
野菜作り
制作部
ひょんなことから4年半前に野菜作りを始めました。といっても大それたものではなく、48平方メートル(約16畳分)の貸し農園で自分たちで食べきれる程度の量を何種類か作っています。
最初は今の半分の面積だったのですが、やっていくうちに楽しくなり、あれも作りたいこれも作りたいと思い始め、途中で倍の広さになりました。今はその農園で、季節毎に8種類くらいの野菜を代わる代わる育てて楽しんでいます。
たかが48平方メートル、たったの8種類なんて思う人もいるかもしれませんが、これが思いのほか大変なんです。そこで野菜を育てるってことはこんなに大変なんだと体感したことを少しお伝えしようと思います。
まずは時間が拘束されるということです。動物を育てるほどではありませんが、野菜も生きものなので、定期的に世話をしてあげなければなりません。ですので毎週末、強制的に半日程度の時間が畑仕事となります。野菜作りを始めてからは、旅行も無計画にうかうかとは行けなくなりました。
次は体力的な辛さです。美味しい野菜を収穫するためには、まず良い土作りが必要なのですが、農家さんではないので耕運機なんてものはなく、己の身体と鍬1本のみで戦います。えっこらさどっこいさと無心で土を耕すのです。しかも一回だけではありません。まずは固まった土ほぐすために耕し、次に石灰を混ぜながら再度耕し、さらに肥料や堆肥を混ぜたらまた耕すのです。畑を耕した日は大抵腰が痛くて、温泉に浸かりに行くことになってしまいます。また、夏場の雑草抜きは危険を伴います。夢中でやっていると熱中症になってしまうこともあるので、所さんではありませんがOS-1を常備しています。
他にも夏は虫に刺されたり、冬は水が冷たかったりと、まだまだ大変なことはいろいろとあるのですが、それでも続けてしまう楽しさがあるのです。自分が育てた野菜が成長していく様子を観察しているのはとても楽しくて、休みの前日には野菜がどれだけ成長しているのかを考えるとわくわくしてきます。
そして、何よりの楽しみは収穫直後の野菜を新鮮な状態で味わえることです。朝収穫したばかりの野菜をつまみにビールを飲むと(場合によっては昼間から)、とてもハッピーな気持ちになるのです。これからの季節は白菜・大根・春菊が収穫できます。寒くなるので野菜を沢山入れた温かい鍋に日本酒も最高です。
こんな感じで良い事も大変な事もあわせて楽しんでます。是非、みなさんも興味があれば野菜作りを楽しんでみて下さい。そして心も身体も健康になりましょう。