コラム
金メダルよりも価値がある銅メダル
総務部
2024年夏のパリオリンピックも終わりました。
日本人アスリートの活躍が多くみられ、盛り上がりましたね。とてもすべてを観ることはできませんでしたが、私が印象に残ったのは女子卓球の早田選手です。
シングルスの試合で利き腕を痛めてしまい、ドライヤーも持てないほどの痛みがあったとのことです。そして準決勝では惜しくも敗退、しかし3位決定戦を制し、銅メダルを獲得したことは皆さんの記憶にも新しいことと思います。
準決勝に登場したときの早田さんの表情は暗く、厳しい状況を物語っていました。けれども試合が進行するうちに、早田選手は自分の出来ることを最大限に活かすことに徹底し、ラリーを続け、あと一歩というところまで戦うことができました。、負けたとは言え、素晴らしい試合を展開しました。「神さまがフォアハンドドライブだけは残してくれた」と出来事を前向きにとらえた言葉がとても印象的でした。バックハンドが使えない中、残されたフォアハンドを最大限に活かすことに集中できたこと、心を切り替えた姿に感動しました。
同年代の2人の選手に水をあけられていた時代を耐え抜いた力強さを感じました。その苦難の時代が彼女を人間的にも成長させてくれ「金メダルよりも価値がある銅メダル」と言わしめたのですね。