コラム

ビッグタイトルの季節

営業部

1月と7月(+別件で4月)…。それは、出版業界にいる人、読書が好きな人、はたまた文学的なアーティストさんを推しているほとんどの方々が大なり小なりソワソワする月となります。

なににソワソワするかといいますと…そう!!
「無名作家、新人または中堅作家の中からもっとも優れた大衆文学を書いた人に与えられる賞」を選出する、年二回のビッグイベント!!!

★★★第171回 直木三十五賞★★★

今回は、大変ありがたいことに、当社で印刷を担当させて頂いている一冊がノミネートされました!

一穂ミチ先生【ツミデミック】(光文社刊)
https://x.com/bungeitosyo/status/1801148660018983170  

赤地に横たわる一輪の花が目を引くカバーのこちらの本、
パンデミック後の世界を描いた6編立ての短編集となっています。
ほんの数年前の話…ですが、マスクなしになった今となってはすごく昔のような…。
よくこの暑い中、よくまぁマスクなんかして歩いてたな、と最近は思います。
(まだ名残で電車の中ではつけていますが…)

あの頃の混乱、異様さ、窮屈さ、諦観、刻々と変わっていく“危険”の基準の変化、お互い監視しあうような空気感…。うっすらとしか思い出せなくなってきたあの時のリアルを主人公たちと一緒に回想してるような、何かが少し違えば自分自身が主人公たちのようになっていたのでは…と思わせるような、そんな小説でございます。

日本人のほとんどが共感できるんじゃないでしょうか?
…まさに、『大衆文学』にふさわしい!!
直木賞受賞の一報をお待ちしています!!!


※この文章が公開される頃には、泣いても笑っても結果が出ています…。
ライバルは4冊…しっかりと準備をしてよいニュースに備えたいと思います。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加