コラム

就職活動

営業部

 つい数か月前に成人式を終えたばかりの息子からリクルートスーツを購入したいとの話がありました。まだ大学3年生になったばかりなのに随分早い就職活動開始だなと思いながら、紳士服店に妻と3人で訪問したところお店はすっかり就職活動を控えている学生であふれていました。みんな4年生かなと思い、お店の人に尋ねたところほとんどが3年生と言われ驚きました。
 最近の就職活動は大学3年から始めるのが主流だとの事、そこで昨今の就職事情を調べてみました。
 大学生が就職活動を開始するのは3年の春からだそうです。この時期に大学生はそれぞれが志望する業界を書籍等で研究し、さらに適正試験等を受けて志望する業界とのマッチングを行います。それとは並行して3年生の夏までにインターンシップの夏季エントリーを行います。このインターンシップとは志望する企業に夏季休暇を利用して職業体験を行うと言ったものです。
 インターンシップには更に冬季のエントリーもありこうした企業体験を行いながら3年生の3月頃から開催される合同企業説明会を皮切りに企業訪問及び面接、選考と経て夏から秋にかけて内定、採用といった手順を踏んで卒業。そしていよいよ社会人スタートとなっていくのが現在の就職活動の流れだそうです。
 今から30年近く前の自分自身を振り返ると4年生の5月位からバタバタと企業訪問をして夏までに行き当たりばったりで就職先を決定していた自分たちの世代とは、選ばれる学生はもちろん選ぶ企業側も相当人材確保に準備をしているなといった感想を持ちました。
 こうした慎重な審査や調査を経ても聞いていた情報と異なるといった事が原因で、すぐに辞めてしまう社員がいるといったニュースを聞くと、そこだけはなんだか自分たちの世代と全く変わらない事が不思議に感じます。
 人材が欲しい企業と就業したい学生、この出会いが上手く行かないのは永遠の課題なのでしょうか?
 ともあれスーツを選ぶ息子の姿を眺めながら、就職活動が上手く行くようにと今後の健闘を祈りました。

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