コラム

思ったこと

総務部

220316-1この2年半、私たちはコロナ禍という経験したことのない世界を生きてきました。世界中で多くの人が亡くなり、私たちも身近にさまざまな影響があり、まだまだ混乱が今も続いています。大切な人を亡くしたり、仕事が立ち行かなくなった方も大勢いらっしゃいます。また人と会えない、会って話ができない、食事を共にすることができないなど、人との繋がりがどんなに大切なものだったのか、を思い知ることにもなりましたね。しかし、このコロナ禍だからこそ見えてきたことがあります。自分の人生や生き方というものをじっくり考えるという機会を得たかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
 
給食を黙って食べている(黙食)小学生が「早くみんなとおしゃべりをしながら、楽しく給食を食べたいです」と、インタビューに答えていました。心情を率直に語っていたのですが、今までのあたり前の中にあった「大切なもの」を無意識に感じ取った言葉ではないでしょうか。友達とのたわいもないやりとりを懐かしむような表情が何とも切なかったです。でも「見えないけれどあるもの」がこの世の中にはたくさんあって、あなたはそれを発見しているんだよー!と私は心の中でその小学生にエールを送っていました。そんな思いを巡らしているうちに、少し張りつめていた自分の心が解きほぐされました。素直な小学生の言葉に心が動かされたのですね。

220316-2また昨年成人式が出来なかった女性が、クラウドファンディングを通じ資金を集め、それを知った多くの人の協力により成人式を行うことができた、という報道を見ました。当初は自分や友人たちのためであったかもしれませんが、成人式が行われたことで成人を迎えた人だけでなく、その家族や協力してくれた人など、実に多くの人が共に喜んでくれることに驚いたのです。人は人と繋がり、喜びを分かち合いたいものなのだなーとしみじみ思いました。

あたりまえと思って生きてきた日常が当たり前でなくなった、という現実が私たちに新たな気づきのチャンスを与えている、そんなふうに思えます。人間には創造力があるんですね。創造力を発揮して、自分の周りの人と共に喜びを分かち合うことを少しでも増やしていきたいと思いました。


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