コラム

創業100周年と萩原印刷100年史について

代表取締役 萩原 誠

観桜会当社は1925年の創業で、今年93年目になります。上の写真は昭和7年頃の会社の観桜会の写真です。2025年の100周年には、お客様や社員の方とともにお祝いの会を企画しています。
同時に萩原印刷100年史を現在作成中です。気が早いと思われるかも知れませんが、祖父の時代に一緒に働いた方のインタビューや大正・昭和初期の当社が組版・印刷した本を集めたりしています。担当の編集者には記念誌の実績がある安田緑さんにお願いしました。90歳になる山本愛子さんには当時の思い出話や機械や事務所の配置図など詳細に聞くことが出来ました。

180702-2 180702-3また神田神保町の古本屋さんで、昭和初期に当社で印刷した書籍を何冊か探して頂きました。その本たちを、あらためて読んでみると、当時の活版技術の粋を集めた確かな技術と本に込められた愛情を、とても強く感じました。写真の「佛蘭西現代詩の読み方」(堀口大學著 第一書房 昭和七年三月十日発行)では、活版組版の時代に、フランス語と日本語の混色で、日本語は縦組み、フランス語はアーチ型で組み、当時の技術の高さを表しています。活版印刷で印刷した写真もオフセット印刷を思わせる鮮明さです。
昔から当社は、技術力と品質に重きを置いた会社だったのだと、とても誇りに思いました。先輩達が築いてきた確かな技術と品質、そしてそれを裏付けるお客様との信頼関係を、これからも大切に守って行きたいと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加