コラム

今年一年ありがとうございました

営業部

寒い寒いと言っている間に…今年も残すところあとわずかですね。一年が経つのは本当にはやい!はや過ぎる!!と感じる今日この頃です。

さて、みなさんは「文楽」をご存知でしょうか?わたしは先日初めて観劇する機会がありました。一見難しそうに感じてしまう古典芸能ではありますが、これがまた思っていた以上にとてもわかりやすく非常に楽しめました。

鑑賞教室公演でしたので、はじめに短い演目が行われたあとに、「文楽」についてひとつひとつ丁寧に説明をしてくれます。関西で成り立ったものなので解説の方も関西弁で、それがなんとも庶民的な感じをかもし出していました。「文楽」とは日本を代表する伝統芸能のひとつで、太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術ということで、太夫が場面の情景や物語の背景、また登場人物全員の言葉と感情などを全てひとりで語り分けながら進めていきます。三味線はその太夫の語りにあわせてさまざまな技法を使い分けて音で盛り上げます。人物の喜怒哀楽も見事に表現していました。

そして人形ですが、それが特徴的で三人で一体の人形を操る「三人遣い」という形をとっています。このスタイルは世界でも例をみないものだそうです。小さな人形のまわりを大人三人が囲んで動きまわっているので、はじめはそちらばかりに目がいき、こんがらがらないのかしら?と、いらぬ心配ばかりしていました。しかし不思議なことに最後にはその人形遣いの姿が目に入らず、まったく気にならなくなっていました。人形だけが本当に生きて動いているような感覚になったことにとても驚かされました。それぐらいに「文楽」の世界に引き込まれていたようです。

年末年始にはさまざまな行事があって「やっぱり日本っていいな」と感じることが度々あるのですが、今年はひょんなことから一足早く日本の良さを味わうことができました。大人の人形劇とも言われている日本の古典芸能に、みなさんもぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

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