コラム
紫陽花
総務部
最近カラッとした日が続いています。近所の燕もいつの間にか巣立ってしまい、崩れた巣を見ていると嬉しいような寂しいような気がしています。
6月と言えば、雨、祝日がない、湿度が高い・・・と、あまり良いイメージがない方もいらっしゃるかもしれませんが、紫陽花の時期でもあります。
桜、芝桜、躑躅、藤が終わり次は紫陽花と、そう考えてみると花を楽しめる時期って多いなぁと改めて感じました。それに青い花というのはちょっと珍しく、青が好きな私にとっては紫陽花の見られる時期がくるのは少し楽しみです。
紫陽花は、ガクアジサイとホンアジサイの品種があり、色は青と紫をよく見かけますが、赤や白もあります。土壌のpH値によって花の色が変化するので、日本のような酸性の多い土壌では青系、ヨーロッパのようなアルカリ性の多い土壌では赤系がよく見られるとのことです。土壌を工夫して色んな育て方をしてみたら楽しめそうだなぁと思います。花弁の先が尖ったものや丸みを帯びて可愛らしいものなども見かけます。どのくらい種類があるのか調べてみると、70種類以上だそうです。
花言葉は色によって異なるようで、青や紫は「冷淡、無情、高慢、辛抱強い愛情」、赤は「元気な女性」、白は「寛容」、他にも「移り気」という意味もあるようで、結婚式では使われなかったようです。
紫陽花は昨年、長崎のシーボルト記念館で「オタクサ」と呼ばれていたという記述があったことを思い出しました。シーボルトが長崎で出会った女性・お滝さんにちなみ「オタクサ」と呼ばれていたようです。「辛抱強い愛情」の花言葉が生まれたのも、国外追放されてしまったシーボルトがお滝さんを想ってついたものとも言われているそうです。
そんな紫陽花ですが、たくさん見たい! という方は、各地の紫陽花まつりに足を運ばれてはいかがでしょうか。文京区でも白山神社で文京あじさいまつりが行われます。町のあちらこちらでも見られるので、鬱陶しい時期ではありますが、緑に目を向けて気分転換していきたいものです。