コラム
朝が来る
製造部
今年は暖冬という事で、本当に暖かいですね。
事業所がある遠野も、冬なのに気温がマイナスにならない日が結構あって、本当に暖かく感じます。
そんな中、東京本社から駐在社員として遠野に来てちょうど二年が経ちましたが、東京が恋しくなるどころか、ますます遠野が恋しくなる一方です。
松屋とかディスクユニオンとか埼玉スタジアム2002とか、いろいろなくて困るんですが、その代わりに、とぴあとか、アメリカンワールドとか、盛岡ツタヤとかに行ってます。
さて冬の風物詩として、例年なら雪が沢山降るわけですが、今年はさすがにあまり降りません。降ってもすぐに溶けてしまいます。
大雪が降ると、雪かきも大変ですし事故も発生しますから、降らないのはとても良い事で、それは間違いないのですが、やってやるぞと息巻いて東北にやってきた東京人としては、なんか物足りないという気持ちが全くないかと言えば嘘になるというか、微妙なモヤモヤ感が沸々と湯気のように沸いてくるというか、なんかまあ、ええ。いや、助かるのは事実なんですが。息巻いてというのもちょっと言いすぎでした。すみません。撤回します。
一つ目の写真はつららです。
これは社宅があるアパートの隣に、屋根付きの非常に長細い駐車場があるのですが、その屋根から垂れるつららです。
寒くなって雪が降って、また暖かくなってを繰り返すと、こんなつららが出来ます。
さっそく折ってみたところ、つららはとても渇いていました。
いっぱいあるので、何本折っても折り尽くしません。
つららは折るためにあるのではないかと思うくらいです。さあ折ってください、みたいな。
しかし段々飽きてきたので、折り尽くす前に折るのを止めました。残しておいてやったぜ、みたいな。
二つ目の写真は野生の猿です。野猿、ですな。
実はこれは遠野で撮った写真ではなく、釜石市です。
遠野から釜石へ向かって釜石街道を走り、仙人峠を越えたあたりで見かけました。
見かけた時は、嬉しかったですね。
事業所の課員に、皆の衆、釜石で猿を見た者はおるか、と聞いたところ、誰もいませんでした。
相手にされなかっただけかもしれません。
しかし、意外と貴重な目撃をした事は確かなようで、危うく天狗になりかけました。
猿くらいで天狗になるようじゃ、自分もまだまだ人生経験が浅いと思わざるを得ません。かたじけない。
さて、ここから本題ですが、本屋大賞2016のノミネートが発表されました。
弊社で印刷をさせたいただいた作品が、なんと三冊もノミネートされていました。
その作品は、『永い言い訳』『羊と鋼の森』『朝が来る』です。
どれも甲乙つけがたい素晴らしい作品なので、読んでいない人はぜひ読んで欲しいと思いますが、今回は一冊だけ紹介させてもらいます。
三つ目の写真の「朝が来る」です。
この本は辻村深月さんの社会派ミステリー小説で、子供を作れない夫婦と、子供を育てられない女の子が、特別養子縁組という接点で近づいて、また離れていく物語です。
実は辻村さんの小説は、この「朝が来る」で初めて読んだのですが、大きな感銘を受けてしまい、部屋の本棚に辻村コーナーが出来るまでにそう長い時間はかかりませんでした。
昨年、一昨年と、本屋大賞の三位になっている「ハケンアニメ!」「島はぼくらと」も、本当に素晴らしい作品でした。
順位が発表されるのは四月ですが、今年も辻村さんの作品が高い評価を受ける事を期待して見守りたいと思います。
事業所がある遠野も、冬なのに気温がマイナスにならない日が結構あって、本当に暖かく感じます。
そんな中、東京本社から駐在社員として遠野に来てちょうど二年が経ちましたが、東京が恋しくなるどころか、ますます遠野が恋しくなる一方です。
松屋とかディスクユニオンとか埼玉スタジアム2002とか、いろいろなくて困るんですが、その代わりに、とぴあとか、アメリカンワールドとか、盛岡ツタヤとかに行ってます。
さて冬の風物詩として、例年なら雪が沢山降るわけですが、今年はさすがにあまり降りません。降ってもすぐに溶けてしまいます。
大雪が降ると、雪かきも大変ですし事故も発生しますから、降らないのはとても良い事で、それは間違いないのですが、やってやるぞと息巻いて東北にやってきた東京人としては、なんか物足りないという気持ちが全くないかと言えば嘘になるというか、微妙なモヤモヤ感が沸々と湯気のように沸いてくるというか、なんかまあ、ええ。いや、助かるのは事実なんですが。息巻いてというのもちょっと言いすぎでした。すみません。撤回します。
一つ目の写真はつららです。
これは社宅があるアパートの隣に、屋根付きの非常に長細い駐車場があるのですが、その屋根から垂れるつららです。
寒くなって雪が降って、また暖かくなってを繰り返すと、こんなつららが出来ます。
さっそく折ってみたところ、つららはとても渇いていました。
いっぱいあるので、何本折っても折り尽くしません。
つららは折るためにあるのではないかと思うくらいです。さあ折ってください、みたいな。
しかし段々飽きてきたので、折り尽くす前に折るのを止めました。残しておいてやったぜ、みたいな。
二つ目の写真は野生の猿です。野猿、ですな。
実はこれは遠野で撮った写真ではなく、釜石市です。
遠野から釜石へ向かって釜石街道を走り、仙人峠を越えたあたりで見かけました。
見かけた時は、嬉しかったですね。
事業所の課員に、皆の衆、釜石で猿を見た者はおるか、と聞いたところ、誰もいませんでした。
相手にされなかっただけかもしれません。
しかし、意外と貴重な目撃をした事は確かなようで、危うく天狗になりかけました。
猿くらいで天狗になるようじゃ、自分もまだまだ人生経験が浅いと思わざるを得ません。かたじけない。
さて、ここから本題ですが、本屋大賞2016のノミネートが発表されました。
弊社で印刷をさせたいただいた作品が、なんと三冊もノミネートされていました。
その作品は、『永い言い訳』『羊と鋼の森』『朝が来る』です。
どれも甲乙つけがたい素晴らしい作品なので、読んでいない人はぜひ読んで欲しいと思いますが、今回は一冊だけ紹介させてもらいます。
三つ目の写真の「朝が来る」です。
この本は辻村深月さんの社会派ミステリー小説で、子供を作れない夫婦と、子供を育てられない女の子が、特別養子縁組という接点で近づいて、また離れていく物語です。
実は辻村さんの小説は、この「朝が来る」で初めて読んだのですが、大きな感銘を受けてしまい、部屋の本棚に辻村コーナーが出来るまでにそう長い時間はかかりませんでした。
昨年、一昨年と、本屋大賞の三位になっている「ハケンアニメ!」「島はぼくらと」も、本当に素晴らしい作品でした。
順位が発表されるのは四月ですが、今年も辻村さんの作品が高い評価を受ける事を期待して見守りたいと思います。